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結婚披露宴でお料理を運ぶアルバイトについて

結婚披露宴でお料理を運ぶお仕事をしたことがあります。
東京の某有名ホテルの結婚式場が勤務場所でしたが、実際には派遣会社に登録して、そのホテルに派遣されるという形でした。
ホテル内には3社ほどの派遣会社の事務所があり、地下の研修室では3社の新人アルバイトが一緒に研修を受けていました。
働く時も一緒に働いていたので、派遣会社が違ってもみんな仲良く働いていました。
実際に結婚披露宴に出してもらうまでには1週間ほどの研修があるのですが、これがとても大変です。
厳しい先生について、お料理の提供の仕方、下げ方などのマナーを細かく教わります。
1卓10人ほどのテーブルではエビのグラタンやスープを10人分片手で運ばなくてはならないし、列席者からお料理について質問があれば、スマートに回答しなければなりません。
初日はエビのサンプルをテーブルにひっくり返したり、スープをよそう手が震えてお客様役の先生がビチョビチョになったりと悲惨な状況でしたが、筋肉痛にも慣れてきた1週間後には、ようやく披露宴に出していただけることになりました。
まだまだ自信がなく、実際の結婚披露宴なんて出てもいいのかしらという状況でしたが、地下の虎の穴のような研修所から解放されることがとても嬉しかったのを覚えています。


さて、初めての結婚披露宴ですが、お料理を運ぶ前の乾杯の段階で失敗をしてしまいました。
実際には乾杯の音頭をとる列席者様に合わせて、黒服がナプキンを高く上げ、それを合図にシャンパンの蓋を一斉に抜くことになっているのですが、それまでにシャンパンの蓋を抜いたことが無かった私はご挨拶の間にギリギリまで蓋を緩めておこうとゴソゴソとしていたせいで、静寂のなかでポンッと音が響いてしまったのです。
となりに並んでいた先輩が、そのまま動くな、と指示をしてくれたおかげで、知らんぷりを通し、黒服の合図に合わせて蓋を抜いたふりをしてシャンパンを注いで回りました。
おかげでお客様にはばれずに済みましたが、先輩方には、やっちゃったねーと笑われてしまいました。
その後も緊張の連続で2時間の式をなんとか切り抜けましたが、終わってから思うと新郎新婦の姿を一度も見ていなかったことに気がついて自分でも驚きました。
自分のテーブルのお客様のことで頭の中がいっぱいで、新郎新婦がどこにいたのかも目に入っていませんでした。
今になって思うと、なんていい加減なと思いますが、その時は披露宴の流れについていくことに必死だったんでしょうね。
ちなみに私が結婚式を挙げたのはこのホテルではありませんでしたが、主役となった当日の方が式場を落ち着いて見回せました。
今となっては良い思い出となっています。 ホテルでの披露宴のススメについての記事も参考にご覧ください。

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